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9年ぶりのJ復帰・酒井宏樹31歳に聞く“欧州と日本の違いは?”「全く違うスポーツ」「その質問も禁止にして欲しいくらいです」

posted2021/12/18 17:05

 
9年ぶりのJ復帰・酒井宏樹31歳に聞く“欧州と日本の違いは?”「全く違うスポーツ」「その質問も禁止にして欲しいくらいです」<Number Web> photograph by AFLO

今年夏にフランスから帰国した酒井宏樹。9年ぶりに戻ったJリーグをどう見ているのか?

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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 欧州から帰国しJリーグでプレーする選手が増えるにつれ、彼らの経験が言葉となり発信されるようになった。特に目立つのは、酒井高徳、長友佑都、すでに引退した内田篤人の発言だろうか。彼ら3人は偶然にもそろってサイドバックというポジションで、それぞれにドイツ、イタリア、フランス、そして日本代表で結果を出してきた選手たち。彼らが発信、発言する日本と欧州の違いは現実的で面白い。

 彼らと同じサイドバックである酒井宏樹も日本に復帰し約半年。欧州と日本の違いを今どう感じているのか、言葉にしてもらいたいと思った。が、少々難航したと正直に明かしておきたいと思う。酒井は言葉を選びながら語ってくれた(全2回の2回目/#1から続く)。

◆◆◆

「何か見せなきゃいけないとかは全く思ってないですね」

 あらためて言うまでもないが、酒井は現日本代表で、東京五輪のオーバーエイジにも選ばれた。現状日本のナンバーワン右サイドバックだ。マルセイユから、浦和レッズに加入するということにプレッシャーはあったのか。あるならどんなプレッシャーなのか。

「プレッシャーはありますけど、何か見せなきゃいけないとかは全く思ってないですね。本当にサッカーが違うし、僕は日本でプレーしたいと思って帰ってきましたし、こっちで学ぶことがあると思っている。だから逆にあっち(欧州)のものを持ってこられても、っていう感じだと思いました」

 酒井の場合、居場所すなわち出場機会を探しての帰国ではなく望んでの浦和入りだから、肩に力が入るというわけではないのかもしれない。

「ただ、海外移籍をしたくてもできない人がいる中で、日本もヨーロッパも両方経験できているというのはありますよね。それでも、ヨーロッパから帰ってきたからそっちが正しいとは思いませんし、結局は結果を出している選手が一番成功だと思います」

 正しい正しくない、もしくは優劣ではなく、違いをどこに感じているのかを知りたいのだ。

【次ページ】 「どっちがすごいすごくないという話をする時点で違う」

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