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《単独インタビュー》大谷翔平27歳が明かした“本音”「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」「10勝は何とも思ってないです」

posted2021/11/18 17:06

 
《単独インタビュー》大谷翔平27歳が明かした“本音”「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」「10勝は何とも思ってないです」<Number Web> photograph by Getty Images

発売中のNumber『大谷翔平2021完結編』で、今季を振り返るロングインタビューに応じた

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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Getty Images

 打っては138安打、103得点、100打点、投げては130.1投球回、156奪三振。今季最終戦で前人未到の「クインティプル100」を達成し、2021年を締めくくった大谷翔平。

 発売中のNumber1040号『大谷翔平2021完結編』では、巻頭で今季を振り返る本人のロングインタビューを掲載している。ビッグイヤーを終えた今の胸中を余すところなく語った誌面の一部を、抜粋して紹介する。(全2回の後編/前編へ)

――メジャー4年目、登板前後の休養日もなく、バッターで155試合に出場して46本のホームランを打ち、ピッチャーとして23試合に先発、9勝を挙げました。

「その数字は自分にとってのこれからの基準になると思っています。ホームランの数字で言えば46ですけど、僕が大事に考えているのはOPS(出塁率+長打率)なので、今年は“千(1.000)”行きたかったな、と思っています(出塁率.372、長打率.592でOPSは.965)。そう考えると、今年を基準にするのはいいのかなと……僕はもともと長打率で勝負するタイプでしたけど、これだけフォアボールが増えてくると出塁率も上がってきます。だから目標とするのは、出塁率4割、長打率6割の“OPS、千”かな、と」


――トラウト選手は36試合で離脱した今シーズンも含めて、過去4度、出塁率4割以上、長打率6割以上のOPS1.000以上を達成しています。

「だからトラウト選手の数字って、ものすごく理想的なんですよね。毎年、出塁率4割を維持しつつ、長打率6割も維持している。これはまぐれではできません。フォアボールをしっかり選ぶということは、打席で振るチャンスが減っていくわけで、その中での甘い球をしっかり振って長打にしなければならない。振れば確実に長打、それ以外は我慢して振らずにフォアボールを取るというのは、すごく難しいんです。長打率が高く見えても、出塁率が低くていいならそんなに難しくない。とにかく振ればいいんですから……OPSが8とか9でも、そこには数字のマジックがあるんです。出塁率が高い上でOPSが高いのが理想のバッターの条件なのかな、と思うので……」

「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」

――今年はベーブ・ルース以来の“2ケタ勝利、2ケタホームラン”を期待されて、9勝でした。ホームランは46本打ちましたが、ホームラン王には2本差で届きませんでした。そうした数字に関して、あと1勝、あと2本、ということから何かを感じ取らなければならないと考えていますか。

【次ページ】 「ホームラン王は獲りたかったです(笑)」

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