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家庭科の先生がなぜ女子プロレスラーに? 「ジャイアント馬場の技」を使う“177cmの大器”レディ・Cの快進撃…岩谷は「1年以内に化けます」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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posted2021/11/02 17:02

家庭科の先生がなぜ女子プロレスラーに? 「ジャイアント馬場の技」を使う“177cmの大器”レディ・Cの快進撃…岩谷は「1年以内に化けます」<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

10月17日後楽園ホール大会の岩谷麻優戦にてビッグブーツを繰り出す“元家庭科教師レスラー”レディ・C

 教師らしい正論。それもまた彼女の武器なのだった。授業や生徒会などで、人前で話して物事を伝えるのには慣れているらしい。デビューは遅かったが、社会人経験も無駄にはなっていないという。

「プロレスだけやっていては持てない視野もあると思うので。プロレス界はやっぱり個性が強い人しかいないんですよ。それ以上は言えないというくらい、みんな凄いです(笑)」

岩谷麻優の確信「きっと1年以内に“化け”ますよ」

 だからこそ、レディ・Cの“大人の常識”も個性になるわけだ。プロレスの世界に入って、自分の身長も個性なのだと思うことができるようになった。

「幼稚園の頃から背の順で並ぶといつも一番後ろ。背が高いのがずっと嫌でした。154cmになりたかった(笑)。女性の平均身長が158cmなので、それより少し小さいのが可愛いなって。大人っぽい服のほうが似合うと分かってはいても、可愛いファッションにしていた時期もありますね。プロレスをやるようになって、初めて自分の身長を褒めてもらいました」

 177cmの長身も、元教師という肩書きも、もちろん馬場さんの技を使うことも、すべてがプラスになる。どんなきっかけでもいいから自分を知ってほしいし、スターダムと女子プロレスを知ってほしいとレディ・C。

「周りに埋もれないためにも、どんどん発信していきたいです。“昔はプロレス見てたんだけど”とか“女子プロレスは見たことない”という人にも見てほしいので。以前、私がいた世界は“プロレスって何?”と言われるようなところ。プロレスを知らない人がまだまだたくさんいるというのを実感していますから」

 タッグリーグ参戦、タイトル挑戦が決まった中で出場した10.17後楽園大会では、飛躍のきっかけになった岩谷麻優と再戦。敗れはしたが、岩谷は後輩のポテンシャルを絶賛している。

「身長のデカさを活かしすぎでしょう。チョークスラムは今まで受けた中で一番高かった。きっと1年以内に“化け”ますよ」

 異色の経歴、雑草キャリア。それでもやはりレディ・Cは大器だったようだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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