酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「0点に抑える確率95.2%」 カープ栗林良吏は“新人で30セーブ以上”与田剛・山崎康晃と比べても最強級のクローザー〈週刊セパ記録〉
posted2021/09/28 06:01
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Sankei Shimbun
東京オリンピックによるブレークがあったために、例年よりも少し長いシーズンになっているがそれでもシーズンはあと1カ月となった。
今季の観客動員は12球団合わせて637万8382人(1試合平均8847人)。2020年は482万3578人(1試合平均6699人)だから約20%の増加だが、2019年は2653万6962人(1試合平均3万929人)だったことを踏まえると、2020年は75%減、2021年でも69%減である。
もともと12球団の財政は、1試合2万人以上を動員することを前提に組まれていたので、球団経営はこの2年で厳しくなったはずだ。
客席の応援スタイルも変わったし、球場内の物販も厳しい制限を受けている。この状況が3年目も続くかどうかは、12球団の経営に大きく関わってくるはずだ。
ファンもこの2シーズン、間隔の空いた客席で静かに試合を見る観戦スタイルが身についた。大声をあげたり、ハイタッチしたり、風船を飛ばしたりする従来の野球の楽しみ方に戻るにはしばらく時間がかかるかもしれない。球団や選手だけでなくファンも「プロ野球の応援の仕方」を考えるべき時が来ているのだろう。
9月21日から9月26日の両リーグ、投打の好成績選手
〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
近藤健介(日)15打8安2本4点 率.533 RC8.52
宗佑磨(オ)17打6安1本2点 率.353 RC5.00
佐藤都志也(ロ)14打7安3点 率.500 RC4.90
森友哉(西)18打7安1本1点1盗 率.389 RC4.79
栗原陵矢(ソ)18打5安2本2点 率.278 RC4.38
オリックスの主軸・吉田正尚が26日の楽天戦で一軍復帰した一方で、ロッテはレオニス・マーティンが9月19日の日本ハム戦で右足に自打球を当てて登録抹消。最終盤で明暗が逆転した。オリックスは宗佑磨が1二塁打2三塁打1本塁打の活躍。一方のロッテも2年目の佐藤都志也が「打てる捕手」として殊勲打を連発。チームのピンチは若手選手にとってはチャンスになるのだ。
本塁打は日本ハムの近藤、ソフトバンク栗原、リチャード、西武・中村剛也、岸潤一郎の2本、打点はロッテ藤岡裕大の5打点、盗塁は楽天の山崎剛の2が最多だった。