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　エンゼルス大谷翔平が松井秀喜の偉大な記録に並んだ。現地時間29日（日本時間30日）に行われたヤンキース戦で「2番・DH」で先発出場した大谷は、第2打席と第3打席に2打席連続ホームランを放ち、松井の持つ日本人メジャー記録である月間13本塁打に並んだ。

　大谷は第1打席こそライトフライに打ち取られたものの、そこから相手先発タイロンを餌食にした。

ライトスタンドに一直線の27号、低弾道で突き刺す28号

　まず3回1死走者なしの場面、5球目の低めに沈むチェンジアップを巧みに拾い上げると、打球はヤンキースファンが数多く陣取る右翼席にスタンドイン。技術の高さを見せつける第27号ソロ本塁打となった。

大谷の27号のスイング©GettyImages

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　エンゼルスはその後投手陣が大崩れして、4回終了時点で3－10とすでに敗色濃厚な状況に。それでも大谷は集中力を切らさない。5回無死一塁の場面でバッターボックスに立つと、高めに浮いた95マイルのストレートを振りぬく。打球は鋭いライナーでの長打かと思いきや、そのままライトスタンド前列へと突き刺さる第28号2ラン。ホームランダービー両リーグトップに立つ一撃に、さすがのヤンキースファンも呆然だった。

大谷の28号のスイング©Getty Images

松井のMLBで残した成績も素晴らしいが

　2009年ワールドシリーズMVPに輝くなど、ヤンキースで活躍した松井はMLB時代、

　4442打数 1253安打 175本塁打 760打点 打率.282

　という偉大な成績を残している。また日本人では唯一となるシーズン30本塁打超（2004年の31本）を放っているが、大谷はシーズン折り返し前後のタイミングで松井の記録に“あと3本”と迫っていること自体が恐るべきものだ。

「ショウヘイ・オオタニは非現実的だ」

　なお衝撃的な大谷の2打席連発に、MLB公式ツイッターも「28HR、1日で2発。ショウヘイ・オオタニは非現実的だ」と記し、その驚きぶりが伝わってくる。

　またニューヨークの夜の街中に大谷のバッティングフォームをコラージュして「SHOTIME」の“ニューヨーク公演”だったと紹介した。

　チームは5－11で大敗。30日の試合では先発投手としての登板が予定される中で、ピッチャーとして勝利に導けるか。