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好記録続出のシーホース三河と川崎ブレイブサンダースに起きていた“音声改革”って? 「あの演出、うちでも…」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byL:SeaHorses MIKAWA co.,LTD./R:KAWASAKI BRAVE THUNDERS
posted2021/03/26 18:45
三河の金丸晃輔(左)と川崎の辻直人。両リームの音声改革は彼らのプレーにも間接的に影響を与えている
演出でプレーに味付けをして完成させている
辻は言う。
「僕たちはプレーでしか盛り上げることはできません。僕らのプレーにスタッフのみなさんが最後の味付けをして、完成させてくれているんですよ。すごくありがたいと感じていますし、そうやってファンのみなさんに届けていく良い関係が、僕らにはあるのかなと思っています」
球技の中でもバスケットは特に、ファンが試合に及ぼす影響が大きい。だからこれには大きな価値がある。ファンを楽しませることと、チームを勝たせること。その両方を成し遂げているのだから。
時代の流れはコントロールすることはできない。
しかし――。
地道な努力を続けてきたからこそ、三河の取り組みに時代が追いついてきた。
デジタルでもアナログでも、時代のビッグウェーブに乗っていけるのが川崎の強みだ。
コロナ禍だから、声援を送ることは禁止されている。そんな制約がある現在のアリーナにおいて、彼らの取り組みはより一層の価値を持つ、実に前向きなものだった。
こんな時代だからこそ楽しめる、両チームの起こす音声革命。
聞き逃してはならない。