濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
アイドルレスラー・才木玲佳“自分史上最高の肉体”ができるまで「ムキムキになりたい、恋バナもしたい」
posted2020/12/26 11:06
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Norihiro Hashimoto
「こんな1年になるとは予想もしてなかったですね」
12月を迎えて、才木玲佳はしみじみそう語った。“筋肉アイドル”としてテレビ・ラジオで活躍、プロレスデビューすると3本のベルトを巻いたが、昨年夏に試合でアゴを骨折してしまう。
長期欠場中の今年春、所属団体WRESTLE-1が活動停止。創設者の武藤敬司をはじめ男子選手たちが新しい戦場に移っていく中で、才木はアゴにプレートが入ったまま復帰への準備を続けるしかなかった。
また彼女は地元・埼玉県での東京オリンピック競技開催をアピールする「SAITAMA PRIDEスペシャルPRサポーター」に就任している。今年の夏は五輪関連の仕事で忙しくなっていた可能性もあるが、開催そのものが延期になってしまった。そんなことは誰も予想できなかった。
「才木玲佳は転んでもタダでは起きない(笑)」
しかしそんな1年を過ごす中でも、才木は“勲章”を増やしていた。11月、ボディコンテスト『マッスルゲート』東京大会に出場しウーマンズフィジーク部門で優勝。翌週の全国大会『ゴールドジム ジャパンカップ』では同部門準優勝という結果を残した。つまり“筋肉コンテスト全国2位”である。
「才木玲佳は転んでもタダでは起きない(笑)」
本人がそう言うのだから間違いない。コンテスト出場は、プロレス欠場中だからできたことだった。コンテストでは筋肉の大きさ(バルク)だけでなく脂肪を落とす「絞り」も重要になってくる。だがプロレスラーとしての才木はパワーファイター。力やスタミナを維持するためにも「100%の減量は難しかったんです」。それが今回、可能になったのは欠場中だったからだ。