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ラグビー元日本代表が講師! 『Number』40周年、次世代「ナンバー1」育成プロジェクトが始動
text by
藤森三奈Mina Fujimori
posted2020/09/20 08:00
オンラインラグビーアカデミーの講師。右から神武直彦氏、廣瀬俊朗氏、太田千尋氏
「何のために勝つのかを考えることも大事」
座学では、小学校高学年から中学生の間にはどんな能力を伸ばしたらいいのか、というテーマが中心となった。廣瀬氏が子どもたちに語りかける。
「僕がみんなの年の頃は、自分たちで考えてラグビーをすることが大事だった。コーチとかからいろんな情報が入ってくるだろうけど、それをふまえて自分がどうしたいのかを考えること。常に自分で考えて、失敗してもいろんなことにアクションし続けてほしい」
「勝つことが目標になることが多いと思うけど、何のために勝つのかを考えることも大事。僕が日本代表だったときは、みんなのような子どもたちに憧れられる存在になろうという目標があった」
正しく、強くなるための「システム思考」
普段は日本代表の選手を厳しく指導する太田氏は、優しい声で説明する。
「速く、上手くという神経系の部分を伸ばせるのはみんなの年頃。日本代表になるチャンスがあるのはいま」
神武教授は、スポーツで楽しく、正しく、強くなるための「システム思考」について教える。
「One for All, All for Oneって聞いたことある? これこそがシステム思考です。『全体を見て詳細も見ること』が大切で、それは『チームを見て選手も見ること』。つまり、個別の物事そのものと、それらの関係性を理解する考え方のことです」
画面越しだが、子どもたちも真剣な眼差しで聞いていた。
後半のオンライントレーニングは35分間。ラグビーに役立つトレーニングメニューを次から次へとやっていく。デモンストレーションをする臼井智洋氏(元サンウルブスのアシスタントS&Cコーチ)も汗をかくほどのメニューだ。
走る力を高めるための、基本姿勢の理解と獲得につながるトレーニングや、6秒間で出来るだけ素早く動くチャレンジ。また、ラグビー日本代表も実施しているアニマルムーブメント(動物の動きを模倣した動作)を取り入れ、捻る・転がる・倒れるなど多方向の動きを組み合わせて重心の安定と全身の可動性を高めるプログラムを実施した。