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“春の本場所”中止の全日本。
諏訪魔の思いと、一筋の光。

posted2020/05/09 08:30

 
“春の本場所”中止の全日本。諏訪魔の思いと、一筋の光。<Number Web> photograph by Essei Hara

4月6日、無観客で行なわれた新木場大会。メインの試合後には、対戦した6人が手をつないで結束をアピール。

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

photograph by

Essei Hara

 無観客試合が日常化したプロレスの異常な会場。予想外の出無来事ばかりである。「新型コロナウイルスの感染拡大の収束は、いったいいつ頃なんだ!」という選手たちの叫びは悲痛である。4月7日の政府の緊急事態宣言を受けて、プロレス界では様々な現象が起きている。新日本プロレスはイベント自粛の通達を受けて以来、3月からすべての試合を中止。本稿締切時点では、5月12日の後楽園ホール大会で再開見込みとされている(その後、6月6日までの中止を発表)。

 手痛いダメージを受けたのは全日本プロレスも同様だ。コロナ禍の直撃を受けて、4月6日に開幕予定だった“春の本場所”チャンピオン・カーニバルの中止を決定。同日、会場を小規模の新木場1stRINGに替えて、動画配信用の無観客試合を行なっている。

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