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隠れたメダル候補、女子ケイリン。
小林優香と太田りゆが快挙を狙う。
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byAFLO
posted2020/02/25 11:15
小林優香(右)と太田りゆ。東京五輪では日本初のメダルの期待が高まっている。
日本と世界の距離は縮まっている。
女子のケイリンは欧州勢が強いものの、過去2回の五輪と、過去3回の世界選手権でメダルを獲得している中には豪州、香港、コロンビアのサイクリストもいて、強豪国にはっきりした傾向があるとは言えない。
日本は'12年にガールズケイリンが始まったことで、だいぶ世界クラスに近づいてきた。長い距離のスプリントに特長を持つ小林、'17年に競輪選手になって、すでにワールドカップで銀メダルと大きく伸びてきた太田と、2人がレベルアップを担ってきた日本の女子のケイリンは、注目されていい競技になったと言える。
自転車競技のトラックに関して言えば、女子は'88年のソウル五輪から開催されてきたが、日本はケイリンを含めて、メダルは獲得していないのだ。世界のトップを争っている男子とともに、女子がメダルを獲得できれば、自転車競技にとって重要な飛躍になりそうだ。