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西武・金子侑司らが築く「盗塁王国」。
コーチと共に追い求める理想の走り。 

text by

田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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photograph byKyodo News

posted2019/07/24 11:30

西武・金子侑司らが築く「盗塁王国」。コーチと共に追い求める理想の走り。<Number Web> photograph by Kyodo News

2016年に53盗塁でタイトルを獲得した金子。今季はすでにリーグトップの30盗塁(7月22日現在)をマークしている。

ベースの向こう側にターゲットを置く。

 さらに、キャリア2度目の盗塁王を目指す金子選手は「スタートを切る勇気」のほかに、こだわりの盗塁テクニックがあると教えてくれました。

「リード時、人工芝に両足を掛けることです。土と人工芝とでは、摩擦力が人工芝の方が上ですから。スタートダッシュを考えると、人工芝の上でスタートすることが重要です」

 また、約27mという短い塁間にも走り方があるそうです。

「塁間をどう駆け抜けるかという“塁間マネージメント”を考えた時、27mほどの距離においてはスタートダッシュと最後のスライディングが明暗を分けます。二塁への歩数は本当に数歩ほど。だからスタートさえ切れれば、次はスライディングへ向けての準備です。どうしたら最高速度でスライディングできるのか、常に考えています。

 二塁ベースが到達点と考えると、スライディングは止まってしまいます。ベースの向こう側にターゲットを置いて、スライディングでベースを越えていくイメージ。そしてスライディングは下からベースを蹴り上げるような、すくい上げるような感覚で滑りに行きます。あくまで、これは意識の中でのイメージですけど」

金子らの走力が後半戦のカギ。

 確かに金子選手のリードは非常に大きく、そしてスライディングに入る瞬間、さらにスピードは加速して見えます。四六時中、「盗塁」に関して研究し、理想を追い求める中で得たテクニックを教えてくれました。

 佐藤コーチと二人三脚で、2度目の盗塁王へと向かう金子選手。

 去年、チーム歴代最多の得点を叩き出した山賊打線が、いつかチーム歴代最多の盗塁数をマークする日も来るかも知れません。「盗塁王国」を築こうとするライオンズの走力に、後半戦も注目したいと思います。

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