石川佳純の名言 

2012年ロンドン五輪、日本卓球勢で初となるメダル獲得を女子団体メンバーが成し遂げた。平野早矢香と福原愛という経験豊富な選手とともに戦ったのは、当時19歳だった石川だった。「練習より試合が好き」と語るなど実戦重視で育ったタイプの石川が、勝負に対する執着を強めたのは2012年の世界選手権でのこと。韓国戦での最終5ゲーム、12－11とマッチポイントを握りながらも、カット主戦型の相手が突然フォアハンドでの強打に切り替えてきて、対応できずに逆転負けを喫した。「強い選手は、一番大事なところで、絶対に違うことをやってくるし、絶対にミスしない」。この敗戦から学んだことが、ロンドン五輪での銀メダルへとつながった。

Number808号(2012/07/19)