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タックル職人で、生粋のリーダー。
ラグビーW杯に間に合ったある男。 

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多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

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photograph byKyodo News

posted2019/04/24 17:00

タックル職人で、生粋のリーダー。ラグビーW杯に間に合ったある男。<Number Web> photograph by Kyodo News

ハリケーンズB戦でタックルで相手の突進を阻むラブスカフニ(中央)。

ジョセフHC「リーダーに任せました」

 ウルフパックは充実していた。試合の入りにノーホイッスルトライを奪われたが、連携を意識して盛り返した。

 キック戦術は冴え、序盤に止められたモールでもトライを獲り、終盤はスクラムでも優勢が目に見えた。

「前半の1発目で失点はありましたが、選手同士がコネクトすることができ、自信になりました。そして一人ひとりが仕事を理解してやったからこそ、このような試合ができたと思います」(ラブスカフニ・ゲーム主将)

 ジョセフHCは試合後、42-7で迎えたハーフタイムで、ロッカールームに入らなかったと明かした。

「今回は意図的にハーフタイム中にコーチ陣がロッカーに入らず、リーダーに任せました。リーダーたちが後半へ向けてもプレッシャーを緩めず、ストロング・フィニッシュできるか。それを試すためにやりましたが、任務を達成してくれました」

“職人”はハードワークをやめない。

 リーダーの一人であるラブスカフニは、ハーフタイムで口火を切り、専門の守備について語った。その後は後半も走り続けて80分間のフル出場を果たした。

 トライはなく、“職人”は喝采の陰にいた。しかし、ゲーム主将として、フランカーとしてのラブスカフニの仕事ぶりは渋く光るものだったろう。

 この日4月20日は、今年日本で開催されるラグビーワールドカップのちょうど開幕5カ月前。

 リーチ主将、アマナキ・レレイ・マフィらがひしめく日本代表フォワード第3列(フランカー、ナンバーエイト)のポジション争いは、世界的に見てもハイレベルだ。

 ラブスカフニは切磋琢磨の末、5カ月後の大舞台で代表ジャージーに袖を通すことができるだろうか。それは分からないが、“職人”ラブスカフニがハードワークを止めることはないはずだ。

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