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豊川雄太、ベルギー2年目の7ゴール。
「結果を残せば未来が開けるんです」
text by
菊池康平Kohei Kikuchi
photograph byKohei Kikuchi
posted2019/03/30 17:00
オイペンで2シーズン目を迎えた豊川雄太。今季もチームの貴重な得点源となっている。
上に行くには結果を残すしかない。
ちょっとミスしただけで“ボロクソ”に言われていた状況から結果を出すことによって、リスペクトもされるようになった。しかしその一方で、刺激が足りなくなってきているのだ。
「そうじゃないと俺は成長できない気がして」
成長曲線が鈍化している現状に危機感を抱いているのだろう。
「上に行くにはここで結果を残すしかない。最低でも2桁得点はいかないといけないんです。まだ試合は残っているので、ここで点を獲ってゴール数はこだわっていきたい」
チームへの馴染みぶりは、語学の上達にも理由があるのか。そうかと思いきやここでも豊川らしい答えが返ってきた。
「ペラペラの日本語ですよ! 選手たちにも日本語でしゃべってますよ。少しずつ英語は勉強してますし、わかるようにはなってきましたが、課題ですね。そしてフランス語もしゃべれないと、監督のマケレレ(クロード・マケレレ)と話せないから。マケレレは俺よりは英語が喋れるので、ボードを使って説明してくれます」
「今の俺の実力じゃ全然だめ」
ベルギーリーグと言えば、鎌田大地(シント・トロイデン)が12得点を挙げて日本代表へ選出され、ピッチに立った。豊川にとって刺激にならないはずがない。
「今は自分のレベルアップの時期と捉えています。大迫(勇也)くんは鹿島で一緒だった時から見ていますが、最近の試合を見てても代表の中では飛びぬけていると思うんですよ。プレースタイルも体格も全然違いますが、参考になる部分がすごく多いんです。
そういう選手たちと競争していくとなると今の俺の実力じゃ全然だめで、生き残っていくためには課題を克服して手ごたえを感じないといけないです。ゴール数も、それ以外の駆け引きの部分なども、さらなるレベルアップが必要なんです」
自らのことを客観視する。そして日々の練習で課題に取り組み、虎視眈々と代表の座を狙っている。
「今すぐ、代表でというイメージが中々わかないですが、手ごたえとしては凄くいい状況に来ているので、これをもっと上げていくという作業を続けます。2022年のワールドカップ(カタール大会)には出たいので、今はそれに向けてのレベルアップ期間と考えています。今シーズン2桁取れたら周りの目も変わってきますので、最低10点ですね」