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初代表・鎌田大地は“くそガキ”だった。
才能に惚れたスカウトが明かす秘話。
text by

占部哲也(東京中日スポーツ)Tetsuya Urabe
photograph byJFA/AFLO
posted2019/03/22 12:00

鎌田大地のティーンエージャー時代はやんちゃだったという。牛島がほれ込んだ才能は日本代表でどんな化学反応を生み出すか。
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スカウトとして今、願うこと。
それでも、思いが聞きたかった。
「(自分のことより)大地のこといっぱい書いてください。代表も頑張ってほしいけど、1日でも長くサッカー選手としてプレーしほしい。それが願いですかね」
優しい味の野菜スープを飲んだように、胸の奥がほっこり温かくなった。それは、春の陽気のせいではないと思う。
3月の日本代表戦。今度は鎌田がピッチに整列して頭を下げる番だろう。その先には、忘れてはいないスカウトへの「感謝」の気持ちも含まれていると、ちょっとだけ想像したい。

