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アーモンドアイ、絶好調でドバイへ。
名騎手ルメールも鼻息荒く。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2019/03/22 11:40
アーモンドアイを管理する国枝調教師(右)と根岸調教助手。
初のドバイ遠征、万全を期す。
「いつもいる厩舎から検疫厩舎へ移動して、検疫厩舎から更に海外への輸送ですからね。飼い葉が落ちないかとか心配事はたくさんあります」
13日にルメール騎手が乗って調教された後、アーモンドアイは検疫厩舎へ移された。出国までの1週間、他の馬達と隔離された。馬場入りもトレセンに入厩している他の馬とは被らない時間帯に移された。そうして1週間過ごした後、飛行機に積まれ、ドバイへ飛んだ。度重なる環境の変化に飼い葉を食べなくなってしまうのではないかという不安が頭を過ったのだ。
国枝調教師は言う。
「勿論、そういった不安がなかったわけではありません。だから打てる限りの手は打ちました」
例えば検疫厩舎にはあえて1頭、帯同馬をつけた。ドバイへは行かない僚馬キングスヴァリューを、アーモンドアイと一緒に検疫厩舎へ入れたのだ。それでもやはりナーバスになったのか、多少、飼い食いは落ちたと言う。
しかし、それ以外の部分ではひとまず順調に海の向こうへ旅立てた。次は現地から朗報を日本へ届けられるよう、私も週の頭にはドバイ入りする予定でいる。