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<前指揮官メッセージ>
ハビエル・アギーレ「本大会躍進に必要なピース」 

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/09/13 06:00

<前指揮官メッセージ>ハビエル・アギーレ「本大会躍進に必要なピース」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama
代表の立て直しに尽力した前指揮官には、W杯出場を決めた今の代表がどう映っているか。そして本大会を戦いぬくチーム力を得るために重要になる「ある要素」とは、なにか?

 日本代表がW杯出場を決めてくれて、とても嬉しく思っている。短い時間だったが、私と共に戦ってくれた選手たち、協会の関係者や、その他に関わってくれた多くの人々におめでとうと伝えたい。

 2014年の夏に私が掲げた目標も、当然日本代表をロシアW杯に連れていく、というものだった。結果的に、私にとってそれは叶わぬ夢になってしまったけれど、愛する日本代表のW杯出場を自分のことのように喜んでいる。ロシアでの日本の活躍が今から楽しみだ。


 今回の最終予選でも、やはり日本は頭ひとつ抜けた存在だったように思う。1試合を残して突破を決めた事実がそれを物語っているし、選手個々のクオリティはアジアレベルでは1、2だ。初戦のUAE戦に敗れたのは想定外だったが、最終的には落ち着くべきところに落ち着いたと思っている。

 当然ながら、現代表のサッカーは私が率いていた頃と比べると少し変化しているが、それは当然のことだろう。ハリルホジッチ監督は素晴らしい仕事をして出場権を獲得したと思う。そして個人的に嬉しいのは、私の頃にプレーしていた選手が今も主力として戦っているということだ。


 川島は所属クラブで出場機会がない時期もあったが、やはり彼の存在感は絶大だった。特に3月のアウェーでのUAE戦で見せた素晴らしいセーブは、日本代表の突破の要因になったとも思っている。吉田麻也は私が監督の座を退いてからも連絡をくれるし、素晴らしいパーソナリティを持っている。プレミアリーグでセンターバック(CB)として先発の座を勝ち取っていることが、何よりも彼の近年の成長を物語っている。高さ、対人、冷静さ、存在感。これからも彼は日本の最終ラインの中心になるだろう。森重が負傷したと聞いたが、それはとても残念なニュースだった。個人的にUAEに誘おうともしたからね。ただ、日本はCBも層が厚くなっている。特に昌子の成長は感慨深い。クラブと代表で経験を積み、これからの日本を背負う選手になっていくだろう。若い植田も素晴らしい才能を持っているし、スペインのナスティックで先発でプレーし続ける鈴木もいる。サイドバックにしても、ふたりの酒井に、長友もいる。守備陣に関してはベースは固まっているように思う。

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新生日本代表いざ、ロシアへ。

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