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相撲協会が示すべき不退転の“覚悟”。
~公益財団法人、という優遇を返上しては?~

posted2019/01/08 07:00

 
相撲協会が示すべき不退転の“覚悟”。~公益財団法人、という優遇を返上しては?~<Number Web> photograph by KYODO

貴ノ岩(左)も貴乃花部屋も、そして誰もいなくなった(写真は'12年の貴ノ岩十両昇進時)。

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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KYODO

 2018年のスポーツ界を一文字で表すとすれば「力」だった。

 前年末に勃発した大相撲の横綱・日馬富士の暴「力」問題の処理で年が明け、その後はレスリングの伊調馨選手へのパワハラ問題や日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題をきっかけに体操や様々なジャンルのスポーツでも、指導者による圧「力」が世間を騒がせた。

 そうした負の「力」が問題となった激動の一年の最後に起こったのが、またも「力」士による不祥事というわけである。

 '17年の日馬富士の暴行事件では被害者だった貴ノ岩が、加害者に転じて付け人の貴大将への暴行事件を起こした。'17年の騒動では、元貴乃花親方の下でモンゴル力士同士の馴れ合いの和解を拒否。警察を含めた第三者の介入を積極的に進めて、日馬富士を引退に追い込んだ。その被害者が、一転して今度は加害者となったのである。

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