レアル相手でも攻めて終わる。

「レフェリーが笛を吹くまで試合は続いているからね。それに、終了直前の得点が多いということは、敵陣内で攻めながら試合を終える力が我々にはあるということだ。たとえ相手が予算の額でも戦力でもうちを上回る、R・マドリーやビジャレアルであってもね」

　満足げに語るアベラルドは、これまで自分が指揮したすべてのチームに攻撃的な姿勢と集中力を植えつけてきた。

　ウエスカに勝利した第12節終了後、アベラルドは1部残留が今季の目標であることを改めて明言した。しかし、サポーターのなかにはもう少し大きな夢を見始めた者がきっといるだろう。

　アラベスがUEFAカップ決勝まで勝ち進んだ、2000-01シーズンを思い出しながら。