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Bリーグ開幕、千葉ジェッツの変革・下。
元選手、アパレル人材がフロントに。
posted2018/10/03 08:10
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Kiichi Matsumoto
間もなく、Bリーグ3シーズン目がスタートする。昨季、観客動員数、売上高など、ほぼすべての経営数値において、目標値を大きく上回り、7期連続黒字を達成したジェッツだが、選手が日本一を目標に新たなシーズンに挑むのと同様に、スタッフにとっても新たな戦いがはじまろうとしている。
昨シーズンで現役を引退した伊藤俊亮は、フロント入りし、今シーズンから事業部長として法人営業、MD、広報といった役割を担っている。
「想像していた以上に業務が複雑で、たくさんの人の力が必要だということを感じました。プレーヤーだけでなく、フロントスタッフもチーム感が重要な仕事だと感じています」
まだ会社の仕組みすべてを把握できているわけではないというが、「どんな状況でも楽しむのが信条」というポリシーのもと、日々精力的に仕事をこなしている。選手時代にやり残したバスケットをさらにメジャー化し、観戦文化を根づかせていきたいという思いも強い。それを実現させることが、ジェッツへの恩返しになるとも考えている。
アパレル関連から転職しての挑戦。
2年前にアパレル関連の会社から転職した大木孝雅は、その経験やスキルを活かし、ジェッツでもMD担当を務めている。
「前職では昼夜問わず仕事し続ける環境にありました。その中で、どこかで区切りをつけなければと自己判断し、線引きしていたところがあります。でも、今は会社の理念としてそういったことを示してくれているのでとても働き甲斐があります。決められた時間内に成果を出すことや、自分がやるべきことに集中できるので強く共感しています」
顧客はどのようなものを好み、喜んで購入してくれるのか。顧客満足度を高めて結果にフォーカスすることに注力できる環境に、大きなやりがいを感じている。