燕番記者の取材メモBACK NUMBER
ヤクルト復活を支えるキーマン。
「一塁・坂口智隆」の存在感。
text by

浜本卓也(日刊スポーツ)Takuya Hamamoto
photograph byKyodo News
posted2018/04/23 11:30

昨季は136試合に出場しチームトップの打率.290を記録。前向きな性格と実力でチームに欠かせない存在となっている。
“仕事”への純な欲求と向上心。
4月15日の阪神戦で、セ・リーグ5球団との1度目の対戦が終わった。昨季96敗で最下位に沈んだチームが8勝7敗の貯金1で3位につけたのは、好スタートと言ってもいいだろう。
その間、坂口は14試合に先発。半分以上の8試合は一塁で起用され、打率3割4分7厘。新たなチャレンジを自分への刺激にも変え、攻守で欠かせないキーマンの1人となっている。それでも「人より下手なところから始めた分、自分自身の成長というのは感じていけると思う。チームのために頑張ります。日々勉強。必死にやっています。1戦1戦、一丸となってやっていきます」と立ち位置を変えることなく、謙虚なままだ。現状に満足しない、もっとうまくなりたい――。“仕事”への純な欲求と向上心が、33歳坂口の野球人としての魅力と能力をさらに深めている。
