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「妄想ひとりドラフト」5~10位編!
まだまだ残る逸材、目移りと陶酔感。
posted2017/11/08 07:00
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Kyodo News
ドラフト時期、私にとっての毎年の楽しみである「妄想ドラフト」、1位から4位までは決まった。
1位・中村奨成:捕手・18歳・広陵高
2位・石川翔:投手・17歳・青藍泰斗高
3位・増田珠:外野手・18歳・横浜高
4位・本田仁海:投手・18歳・星槎国際高湘南
どうだ! ほれぼれするような将来性の塊集団ではないか。
「妄想ドラフト」には、この思いっきり手前味噌な“陶酔感”が大切だ。指名した自分が惚れないでどうする。そんな高揚感が5位以降の指名へのエネルギーとなるのだ。
ここからは、一気にいこう。
前回、5位に欲しい選手が4人も5人もいる……という話をした。その4、5人を挙げてしまうと、こうなる。
遠藤淳志:投手・18歳・霞ヶ浦高(広島指名)
谷川昌希:投手・25歳・九州三菱自動車(阪神指名)
與座海人:投手・22歳・岐阜経済大(西武指名)
桜井周斗:投手・18歳・日大三高(DeNA指名)
金久保優斗:投手・17歳・東海大市原望洋高(ヤクルト指名)
※ 実際の指名順による
本当は、日本ハムが指名した北浦竜次(投手・白鴎大足利高)だって、ウチがまだ獲っていないサウスポーだけに仲間に入れたかったのだが、それじゃキリがない。
そろそろ即戦力が1枚ほしいかな……とも思う。
目移り……これも「妄想ドラフト」の妙味のひとつだ。
1位から4位、高校生ばかりが並んだ。私も、バランスをとることで安心する日本人の端くれだ。そろそろ即戦力が1枚ほしいかな、と思う。ならば、谷川だ。無名でも実戦力は間違いない。
アンダーハンドの與座海人……右のオーバーハンド2人が指名済みだから、ここに変則派は十分に“あり”だ。130キロ前半でも打者が振り遅れる魔球とシンカーは、西武・牧田和久の緩急につながる。遠藤、金久保の将来性だってなんとも捨てがたい。フォームに我流の変なクセがないのが財産だ。