“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

サッカーU-17W杯で最大の山場が!
最強イングランドに日本は勝てるか? 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph byFIFA via Getty Images

posted2017/10/17 07:00

サッカーU-17W杯で最大の山場が!最強イングランドに日本は勝てるか?<Number Web> photograph by FIFA via Getty Images

インド・カルカッタの地で死闘を繰り広げているU-17日本代表。ニューカレドニア戦のドローで、目を覚まされた!?

控え組から感じられなかった“ギラギラ感”。

 結果は冒頭で触れたように1-1のドロー。

 画面からは大きな落胆が伝わって来たし、改めてW杯本番の難しさを痛感した。

 森山監督は常に「選手達には主張をして欲しい。『俺を出せ』、『俺がヒーローになってやる』というギラギラした気持ちをもっと出して欲しい。そう言う人間こそ上に行くことができる。自分で自分に火をつけられない選手では、今も、これからも戦えない」ということを口にしている。

 このスタメン9人入れ替えは、まさに森山監督がチーム立ち上げから一貫して選手達に求めて来た“ギラギラ感”を見せてくれる格好の舞台でもあった。

 その観点からこの試合を観ると、持ち味であるドリブルで再三ニューカレドニア陣内にチャレンジして行ったMF椿直起はその片鱗を見せたが、全体的には物足りない結果になってしまったと言わざるを得ない。

グループ2位の日本に立ちはだかる最強イングランド。

 もちろん9人もスタメンが入れ替われば、初めての大舞台となる選手もいるわけで、緊張感など精神的な面でもバラつきが生まれるし、連係の難しさが露呈するのは仕方が無いとも言える。勝ち点1を得ただけでも、彼らは最低限の底力を見せることができた、とも言える。

 だが、次の戦いを考えると、不安要素が残ってしまった。

 1勝1敗1分けのグループ2位で突破した“00ジャパン”に、次に待ち受けるのは今大会で最強の呼び声高いイングランドとの闘い、ラウンド16だ。

 ここからは負けたら即終わりで、延長戦、PK戦もある戦いになる。

【次ページ】 世界レベルの才能が集まったU-17イングランド代表。

BACK 1 2 3 4 5 NEXT
#久保建英
#中村敬斗
#森山佳郎
#フィル・フォデン
#ジェイドン・サンチョ
#カラム・ハドソン=オドイ
#リアン・ブリュースター
#アンヘル・ゴメス

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ