Number ExBACK NUMBER
堀江翔太と立川理道が明かす
ジャパン主将の過酷な日々。
posted2017/06/16 12:00
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph by
Takuya Sugiyama
半年振りの再会となった。
6月の上旬、福岡・宗像で合宿中のラグビー日本代表共同キャプテン、堀江翔太と立川理道を訪ねた。前回は昨年11月、ウェールズの首都カーディフで対談取材を行なった(Number916号掲載)。ちょうどジャパンのテストマッチ4連戦のさなか、ウェールズ代表との一戦を控えた週だった。インタビュアーは2回ともスポーツライターの生島淳さんである。
今回はNumber929号のための対談取材で、言わば916号の「つづき」。この半年間を振り返ってもらいながら、目前に迫ったルーマニア、アイルランド戦への意気込みを聞くことができた。
“キャプテン”という激務を長らく続けてきた堀江。
印象的なフレーズがあった。堀江は冗談交じりでこんなことを話している。
「この数年間、ずっと働いてます(笑)」
特にこの半年間、彼らは働き詰めだった。
昨年11月のテストマッチ4連戦が終わって、堀江はパナソニック、立川はクボタに戻ってトップリーグを戦った。堀江はパナソニックでキャプテンを務めて5年目になり、立川もこのシーズンからクボタのキャプテンを任されるようになった。
トップリーグと日本選手権が終わると、次はサンウルブズ。
立川はエドワード・カークと共同キャプテンを務め、国際経験豊富で初代サンウルブズ主将でもある堀江は、自然とリーダーシップを求められる存在である。
その激務の代償というべきか、堀江、立川両名ともケガに苦しんだものの、幸いにして2人ともジャパン合流に間に合った。なお、立川は合流後に足の負傷のため一時離脱したが、16日の復帰が決まっている。