これくらい出来れば強い相手にも簡単にやられない。

「そうそう。でも、オーストラリア戦くらいからかな、すごく守備がまとまりだしたと思うし。チームとして、どうやったら上手く進むかがつかめたというか……。守備では連動が良くなったし、取りきるところで取れるようになっているし、そういう、監督が求めている部分が出来てきている。これくらい出来れば、ヨーロッパの強い相手とかにも、そう簡単にはやられないなという感覚はある。

　W杯の本番になったら失点しないことが大事だし。そういう意味では良い方向に進んでいるかなと思う。みんなが助け合って守備が出来ているし、それが連動出来ていて、ファールがなく、ボールを奪えているから」

　もちろん、本大会を見据えるうえで、以下のように課題を挙げることは忘れなかった。

「カウンターに関してはもう少しクオリティーを上げたいです。ボールを持っているときのクオリティーももっと上げないといけない」

酒井高徳が指摘した日本人の協調性とプロ意識。

　そしてもうひとつ、酒井高徳の指摘も興味深かった。

　彼が指摘したのは、日本人が持つ協調性とプロ意識だった。

「来る選手、来る選手が、今回であればベテランの今ちゃん（今野泰幸）とかもそうですけど、力を発揮できるのが日本の良さだと思います。代わって入った選手が、チームのことをしっかり頭に入れている。良い準備が出来ていることが、しっかりと結果にも表れていると思う」

　最近の試合ではスタメンに抜擢された選手が活躍することが多いために、ハリルホジッチ監督の手腕や起用法に注目が集まる。酒井高は、監督の手腕と同時に、日本人選手の長所があるからこそ、だと胸を張る。

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