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陸上トップ選手から7人制ラグビーへ。
“ママさん選手”寺田明日香が代表に!
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byShizuka Minami
posted2017/01/19 08:00
東京フェニックスというクラブチームに所属する寺田。サクラセブンズの起爆剤になれるか?
東京五輪まで……覚悟の4年間。
ハードルからラグビーへの転向を「転職したような感じでしょうか」と説明する寺田。「ラグビーはボールを前には運べない。助け合ってゴールまで行く感覚がとても楽しい」とラグビーの魅力をイキイキと語ってくれた。
現在、寺田はラグビー選手、妻、母、大学生(引退後の2014年に早大人間科学部入学)の4足のわらじを履く「ママさん選手」でもある。
「陸上で世界大会に行くと、出産をしてからも現役復帰してバリバリ活躍している女子選手がたくさんいて、10代の頃から自分もそうなりたいと思っていました」
陸上を引退する前は摂食障害で激しい体重の増減があったり、気持ちの浮き沈みもあった。しかし「出産して心身ともに落ち着いたように思います。変な力みもなくなったし」と明るい。
「家族のサポートなしではできないので」
東京五輪を目指してラグビーに取り組み始めたが……。
「家族のサポートなしではできないので、とてもありがたく思っています。合宿や遠征が増えると娘に会えなくなるのがつらいです。将来的には母が北海道から上京し、夫と娘とともにサポートしてくれることになっています。
家族へ大きな負担をかけるし、色んなことを我慢させることになります」
とママさん選手ならではの苦しい胸のうちも語ってくれた。