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イマドキの明るい女子プロレスが話題!
紫雷イオ×美闘陽子と“赤いベルト”。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2016/10/26 11:00
“赤いベルト”6度目の防衛を果たした紫雷。昨年ワンダー・オブ・スターダム王座を獲得した時には、団体の5大王座を全制覇した紫雷なのだが……。
紫雷×美闘×小川代表=?
紫雷はここのところ、タイトル戦で負けが込んでいる。痛めていた尾てい骨のせいかもしれないが、7月にその手術を受けた。
6月には4冠女王だったが、ずるずると負けて、残っているのは“赤いベルト”1本だけになってしまった。これだけは手放すわけにはいかない。
美闘はちょっと違った温度を発している。微妙に離れた歳のせいか、4年間の空白のせいなのかはわからない。
その2人の対戦が、スターダムにどんな変化をもたらすというのか?
小川代表は、いったい何を狙っているのか?
その辺りをしつこく尋ねてみても、彼は「何もありませんよ」と多くは語らないが、ニンマリと微笑みながら少しだけその真意を口にしてくれた。
「今年は後楽園ホールが少なかったけれど、来年はスケジュールに後楽園を定期的に入れました。そして、ファンが目の離せない展開を目指しますよ。期待してください」
年内の後楽園ホールでのスターダムは、この30日と12月22日で最後だが、2人の顔合わせはどんな結果になってもまだプロローグに過ぎないのだろう。その戦いは、来年も興味深いものとして続くことを暗示している――。