今年の網走では神戸製鋼、ホンダ、トヨタと対決。

　今年のサンゴリアスの網走合宿は神戸製鋼、ホンダ、トヨタ自動車との3試合が組まれていた。

　僕は合宿初日の神戸製鋼戦と、最終日のトヨタ自動車戦に出場。僕個人のパフォーマンスとして、まだまだな感触だった。何度かスクラムで押し込まれるシーンがあり、どのチームもセットプレー（スクラムやラインアウト）の精度を上げており、こだわりが感じ取れた。もちろん、FW8人で戦うセットプレーなので「個」にとらわれすぎるのもよくないが、もっともっと精度を上げる必要がある。毎年のようにトップリーグのレベルは上がる。

　今年も激しい戦いになることがスクラムを組むだけで予測できた。

　サンゴリアスは3試合全勝することが出来た。これで春シーズンから課題は多く残しつつも練習試合で7勝1敗とし、チームとしての成熟度、完成度はまだまだながら悪くない状態だ。
　優勝するために課題は多い。それでも勝って反省出来ることほどいいことはない。サンゴリアスは昨季、9位のチーム。勝つ自信を失っている部分もあるので、練習試合とはいえ、勝つことは非常に大事だ。

恒例の東芝とのプレマッチでは2試合とも勝利。

　網走合宿後のトップリーグ開幕前、毎年の恒例行事、東芝とのプレシーズンマッチ。毎年2試合が組まれており、東芝とサンゴリアスのお互いのグラウンドで1試合ずつ行う。
僕は1試合目、東芝グラウンドでの試合に先発出場した。昨季のトップリーグでの東芝戦は点差以上の完敗だった。それだけに今回のプレマッチは不安もあったが、2試合とも勝利を収めた。

　昨季の対戦で完敗だったスクラムはしっかり組めていたし、ラインアウトも高い獲得率だった。FWは取り組んでいた成果がしっかり出ていると感じた。それ以上に2試合ともFW、BK関係なく、サンゴリアスのメンバー全員の気迫、エナジーが前面に出ていて、とても良かった。

　毎年の恒例行事を勝利で終え、夏の様々な暑さが残る中、トップリーグが開幕しようとしている。敬介さん（沢木新ヘッドコーチ）は常に言う。

「俺たちは去年9位のチーム。去年と比較していちゃダメだ。常に優勝するために成長しようと思わないといけない」

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