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大阪桐蔭の猛打の秘密とは?
中田翔を鍛えた“専用マシン”。
posted2016/08/16 07:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Tetsuo Kashiwada
夏の甲子園が8月7日(日)に開幕した。
大阪桐蔭時代、「平成の怪物」として名を馳せた中田翔は、甲子園球場に4本のアーチをかけた。Number908・909・910号の特集「大阪桐蔭 最強スラッガー覚醒の時」では高校時代の猛打について本人に話を聞いている。
8月14日現在、中田はパ・リーグ最多の81打点をあげ、ポイントゲッターとしてチームを支える。シーズン前半は、故障や打撃不振で本来の実力を発揮できない試合が続いていたが、8月7日のソフトバンクホークス戦では、本塁打を含む4安打5打点。首位追撃のキーマンとして存在感を増している。
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インタビューが行われたのは7月31日、試合前の打撃練習の直後だった。
フリー打撃では、広い札幌ドームのスタンドに打球が何度もつき刺さる。そのたびに、グラウンドに立って練習を見学している少年少女の歓声が聞こえる。数分後、中田は、「あちい」と、顔に汗を残しながら、部屋に入ってきた。手にはバットとバッティング手袋。復調の手応えを感じていたのか、明るい表情だった。
バッティングにはそもそも興味がなかった中田。
「僕、バッティングについては興味なかったんですよね」
冒頭で中田が語った一言は意外なものだった。
「ピッチャーをやるつもりで大阪桐蔭に入って、1年の時は全体練習のフリーバッティングくらいしかやってなかった。ピッチャーとしてプロになりたいという思いがありました。正直、バッティングは遊び感覚だった。でもね……」