プロである以上はエンターテインメント・ビジネス。

　UFCは、今後さらに他の追随を許さない存在になっていくだろう。MLBやNBAにも負けないメジャースポーツへの道を進み、魅力的な資本がそれをバックアップするということだ。ただ、そこに“ここ一番ではWWEと交渉してレスナーさえ担ぎ出してみせる”センスがあることも見逃せない。

　レスナーvs.ハントというドリームマッチを実現させたことは、UFCが懐の深さを見せたという点でも大きな意味があった。UFCはスポーツイベントだが、プロである以上はエンターテインメント・ビジネスでもある。

　レベルの高さや勝ち負けにつきまとう非情さだけでなく、ファンの想像力を刺激する能力でも図抜けていることを、UFCはあらためて証明したのだ。