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ロシア陸上界が五輪不出場なら……。
ドーピング禍の決着は6月17日に。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2016/06/12 08:00

ロシア陸上界が五輪不出場なら……。ドーピング禍の決着は6月17日に。<Number Web> photograph by AFLO

ロシアのスポーツ相ムトコ氏には、ドーピングのもみ消し疑惑もかかっている。

WADAにとって政府はスポンサーなので……。

 まずは何よりも、調査を徹底、拡充する必要があるだろう。WADAの予算は、国際オリンピック委員会と各国政府によって供出されており、その拠出割合はおおよそ半々。総額は約3000万ドル(約32億円)に過ぎず、とうてい、世界中のドーピングの調査を行える額ではない。

 また、各国政府がWADAを支えているということは、言ってみれば、スポンサーである相手が大切にしている選手を調査するということでもある。組織の経済基盤を考え直し、予算を増やすことも一つの手だ。

 6月17日の協議で、ロシア陸上界にどのような結論が下されるのか。まずはそれを注視していきたい。

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