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「このまま1年終わると思ってない」
ヤクルトの活路は畠山和洋の復調だ!
text by
日比野恭三Kyozo Hibino
photograph byNanae Suzuki
posted2016/06/01 11:00
畠山和洋の独特のバッティングフォーム。5月25日には通算1000試合出場も記録した。
昨季打点王は復調の気配。
ここ5試合は打率.400(20打数8安打)4打点と、本来の勝負強い打撃が戻りつつあることをうかがわせる。昨季打点王の復調気配は、まずは最下位脱出を期すヤクルトにとって貴重な朗報だ。
例年、パの攻撃力にセが押し切られる構図となっている交流戦。12球団で最も多くの点を失っているヤクルトが生き残るには、酷な要求だが、3割打者がずらりと並ぶ打撃陣にさらなる奮起を求めるしかない。攻撃力をここから上積みできる要素、それは畠山という最後のピースが輝きを取り戻すことだ。
交流戦が終わった時、混セのどの位置につけているか。挽回可能なポジションで踏みとどまることができさえすれば、昨季同様、シーズン終盤の反転攻勢に望みはつながる。