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神宮大会、高校&大学を一気展望。
プロ指名選手に、“松坂2世”も!?
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2015/11/12 10:40
巨人にドラフト1位で指名された桜井俊貴は、即戦力と言われる150km右腕だ。
“松坂2世”の高田萌生の真価は?
高校の部は2回戦で激突する敦賀気比対創志学園、大阪桐蔭対木更津総合が優勝の行方を大きく左右しそうだ。敦賀気比は山崎颯一郎と林中勇輝という投打の軸がしっかりし、創志学園には“松坂大輔2世”の呼び声高い右の本格派、高田萌生がチームの屋台骨を背負う。個人的な話になるが、私が今大会の中で大学の部も含めた中で最も見るのを楽しみにしているのが高田の投球である。“松坂2世”という評価がどれほどのものなのか、野球ファンには是非見てもらいたいと思う。
大阪桐蔭は投打のバランスという点では頭ひとつ抜けている。左腕・高山優希に安定感があり、打線は旧チームから中心的存在だった永廣知紀、中山遥斗、吉澤一翔が最上級生になってさらに充実。今大会はもちろん、来春の選抜でも優勝候補の一角に数えられることは間違いないだろう。
伏兵は右腕・藤嶋健人を擁する東邦。藤嶋は昨年夏の甲子園大会2回戦で日本文理の飯塚悟史(DeNA)と投げ合い、143キロのストレートと大小2つのスライダーのキレのよさで注目されたが、1年たってさらにピッチングに力強さが加わり、ドラフト候補としても注目されている本格派だ。