すでに照準は8月31日開幕の全米オープンに！

　引退後に、どういう路線を確立するのかちょっと楽しみではあるが、今の錦織にはマッケンローのような悪童キャラも、徹するのが難しいおちゃらけプレーも必要ない。

　余計なお世話だが、たとえば某テレビCMのように木刀を持たせるなどハンデをつけて、本気でプレーしてもらうのはどうだろうか。あれはCGではなかったというから、ぜひぜひナマで見てみたいというファンは多いに違いない。外国なら、袴でも穿けばなお盛り上がること間違いなし！

　そんな呑気な妄想をしていられるのも今のうちか。週明けには錦織にとっての全米オープン・シリーズ第1戦となるワシントン大会が始まる。そして、モントリオール、シンシナティと、昨年出場できなかったマスターズシリーズが続く。ここはポイントの稼ぎどころ……ランキング争いも見どころではあるが、それよりもこの夏、錦織のテニスを大いに楽しむことができれば幸せだ。