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なでしこ、オランダの猛攻を凌ぎ8強。
連覇に光明がさした、先制点の形。 

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栗原正夫

栗原正夫Masao Kurihara

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posted2015/06/24 17:00

なでしこ、オランダの猛攻を凌ぎ8強。連覇に光明がさした、先制点の形。<Number Web> photograph by AFLO

グループリーグでは見られなかった連動したサッカーで決勝トーナメント初戦を勝ちあがったなでしこ。しり上がりに調子を上げる姿は4年前と重なる。

なでしこのギアは上がったか。

 2点をリードした終盤は、川澄に代えて澤を投入し、宇津木をアンカーに、大儀見を1トップにする4-1-4-1で逃げ切りを図ったが、結果的には1点を失い、うまくいったとは言い難かった。

「4-1-4-1になってからは相手のセンターバックにプレスに行けなくなってしまった。オランダの武器はそこからの展開だから、そこを逆に自分たちがシステムを変えたことで出させてしまった部分もある。そこはちょっともったいなかった」(大儀見)

 準々決勝の相手は優勝候補にも挙げられていたブラジルを破って勢いに乗るオーストラリア。決勝トーナメントに入り、ギアを1つ上げた感のあるなでしこにとっても、決して簡単な相手ではない。

 ただ、オーストラリアのなでしこに対する印象は、オランダ戦を見る前と後では変わったはず。果てしなく遠いと思われた連覇の道だが、わずかだがその距離は縮まったように思う。

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