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なでしこ、過去最低のアルガルベ杯。
それでも佐々木監督が強気な根拠。 

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栗原正夫

栗原正夫Masao Kurihara

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photograph byTsutomu Kishimoto

posted2015/03/12 11:20

なでしこ、過去最低のアルガルベ杯。それでも佐々木監督が強気な根拠。<Number Web> photograph by Tsutomu Kishimoto

アイスランド戦後、佐々木監督は「(大会中、様々なパターンを試したことについて)今大会では反省を含めて、いろいろ試みた中では良い感じで出来たと思っている」と語った。

澤の代わりにボランチに入っていた宮間だが……。

 宮間は優勝した'11年ドイツW杯では、左の攻撃MFとして多くの好機を演出したものの、'12年のロンドン五輪以降はそれまで長年代表の中核だった澤穂希がメンバーから外れることも多くなり、その穴を埋める形で阪口とボランチを組むことが多かった。そして、宇津木は代表でのキャリアこそ重ねているものの、センターバックやサイドバックをこなす便利屋的な役割を担うことが多く、これまで宮間、阪口の陰で定位置を掴めずにいた。ただ、アイスランド戦は今後の転機になるかもしれない。

 佐々木監督も「いい参考になった」と評価したように、ボランチでの阪口と宇津木の共存、そして宮間の攻撃的MFへの復帰は、カナダW杯に向けた新たなオプションになる可能性は十分ありそうだ。

 佐々木監督はアルガルベ杯を過去最低の9位で終えながらも、課題は出たが、すべてが悲観するものではないと強調し、「(カナダW杯で)ベスト4以上をねらえる兆しはある」とした。その言葉の裏には、新たな試みの手応え、成功があったことだけは確かだろう。

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