大学部門には、7人のプロ指名選手が。

　高校の部には佐藤世那（仙台育英・投手）、平沼翔太（敦賀気比・投手）、舩曳海（天理・外野手）、坂口漠弥（天理・一塁手）という前評判の高い選手がいるが、今回は、先のドラフト会議で指名された選手を紹介しながら、大学の部の見どころを紹介していきたい。先のドラフト会議で、プロから指名された選手は次の通りだ。

山崎福也（明治大・投手・左左・187cm／88kg）オリックス1位
野間峻祥（中部学院大・外野手・右左・180cm／80kg）広島1位
風張蓮（東農大北海道オホーツク・投手・右右・185cm／86kg）ヤクルト2位
浜田智博（九州産業大・投手・左左・183cm／75kg）中日2位
外崎修汰（富士大・遊撃手・右右・177cm／75kg）西武3位
江越大賀（駒澤大・外野手・右右・182cm／83kg）阪神3位
寺嶋寛大（創価大・捕手・右右・184cm／84kg）ロッテ4位

　初日の14日には、共にドラフト指名選手を擁する富士大と創価大が対戦する。

　西武3位の外崎（富士大）は職人肌と形容したい。特別足が速いわけではないのに昨年の大学選手権1回戦、京都学園大戦では4、6、8回に二盗を決めている。6回の二盗はダブルスチールで、二、三塁の局面を作ったあと山川穂高（西武）のタイムリーなどが飛び出しているのでチャンスメーカーとしては十分な働きである。

富士大対創価大には、寺嶋に加え未来の候補が2人。

　創価大の寺嶋は、今年の大学選手権2回戦、優勝候補の亜細亜大を破った一戦での活躍が見逃せない。DeNAが1位指名した山崎康晃から2回にセンター越えの二塁打、7回にはノーアウトから三塁手のグラブをはじく強烈なレフト線への二塁打を放っている。7回の一打はその後の5番打者のタイムリー、7番打者のスクイズにつながっているので勝利の立役者と言っていい。

　富士大対創価大でのもう1つの楽しみは、来年のドラフト1位候補・多和田真三郎（富士大）と2年後のドラフト1位候補・田中正義（創価大）の投げ合いだろう。多和田は'12年の明治神宮大会・国際武道大戦での「ノーヒットノーラン」、田中は今夏の国際大会、ハーレム・ベースボールウィークでの「最優秀投手」と勲章が多い。

　イニング後半から登板するであろう田中と先発の多和田がどのイニングで投げ合うことになるのか、今大会の見どころの1つと言っていい。

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