山田「今年は正直、自分のことだけで精一杯だった」

　山田自身、それは十分に理解している。

「初めて一軍で1年間やってみて、『こんなにきついものなのか。これがプロなんだな』と実感しました。今年は正直、自分のことだけで精一杯だったので、来年は気持ちに余裕を持ってプレーしたいというか。個人としてもチームとしてもいい成績を残せるように頑張っていきたいです」

　実りある1年ではあった。だが、「まだ1年だけ」でもある。

　それだけに、山田自身「これからは、もっと相手から嫌がられる選手になりたい」と貪欲な姿勢を見せるのだ。

　新たなヒットメーカーが安打を量産し続ける。それはやがて、球界の至宝、チームの常勝へも繋がっていく。