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凱旋門賞、日本勢は史上最強!?
異なるタイプの精鋭3頭が頂を目指す。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/10/03 10:30

凱旋門賞、日本勢は史上最強!?異なるタイプの精鋭3頭が頂を目指す。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ジャスタウェイと併せて追い切られたゴールドシップ(左)。騎乗の横山典弘は馬場適性について「合っている。フットワークもグリップも良かった」とコメントしている。

チームジャパンを迎え撃つ強力な欧州勢。

 それでも、チームジャパンを迎え撃つ欧州勢は強力だ。

 3歳限定の前哨戦ニエル賞を勝ったエクト、フランス牝馬二冠を含む6戦無敗のアヴニールセルタン、3歳牝馬として38年ぶりにキングジョージVI&クイーンエリザベスステークスを勝ったタグルーダ、英セントレジャーを勝ったキングストンヒルといった3歳馬のほか、フォワ賞を逃げ切ったルーラーオブザワールド、2着だったフリントシャーなども争覇圏内にいる。

初挑戦から45年、今年こそ悲願達成なるか。

 '69年に「ミスター競馬」野平祐二のスピードシンボリが初めて挑戦してから45年。これまで延べ16頭の日本馬が参戦して、'99年エルコンドルパサー、'10年ナカヤマフェスタ、'12、'13年オルフェーヴルの2着が最高である。

 なかでも'12年のオルフェーヴルは、直線だけで前をゴボウ抜きにし、圧勝間違いなしと思われたところから、最後の最後にソレミアにかわされた。ブッちぎりそうになっても勝てない、世界最高峰の大舞台。その扉は重いが、過去6回騎乗した武豊が話しているように、鍵がかかっていないことは確かだ。

 日本馬3頭のいずれかが歴史的快挙を達成する瞬間を目撃すべく、日本時間5日深夜のスタートを待ちたい。

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