野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!
東京の裏路地から愛を込めて。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byHidenobu Murase
posted2014/07/03 10:30
クジラのマークの大洋レコード。9周年を迎えたばかりだが、南米音楽が気になる者にとっては避けては通れない名店のひとつだ。
“これが私の見つけた方法”、まさにノリさん!
●山崎憲晴 Blubell & Black Tie 「YOKOHAMA GIRL」
「まさにヨコハマの曲ですね。元々は日本に来たことがあるブラジル人の曲をカバーしたものでして、2011年に来日したブルーベルが初めてコンサートを行なったのがヨコハマ創造都市センターでしたので、アルバムに収録された曲でもあります。
昔なら、“ハマのギャルに見つめられている”(そんな応援歌だった)ということで万永で即決なんですけどね。今ならば……背番号0の後継者(山崎)憲晴でしょうか。
彼は今、僕が一番好きな選手なんですよ。現在の野球界に少なくなった職人的な佇まいが素晴らしいですね。チームには彼のようなバックを固める存在が絶対に必要ですよ。
ちなみにこのバンドのバックを固めるBlack Tieも実は凄いメンバーでして、元々グランロドリゲスサンダース……じゃなくてホドリゴ・ホドリゲスというシンガーがいた『ムジカ・リジェイラ』という伝説のバンドがホドリゲスが亡くなって名前を改めたもの。
そこにBlubellという女性シンガーが加入したんです。ちなみにボーカルのBlubellは39歳。姉さん女房の憲晴にもぴったりですね。これから打席に向かう時にはちょっとアンニュイすぎる曲ですが、おススメです!」
●中村紀洋 フェルナンダ・タカイ 「De um jeito ou de outro(これが私の見つけた方法)」
「フェルナンダ・タカイはおそらく世界で有名な日系ブラジル人シンガー。あの『ふりむけばヨコハマ』のマルシアよりも名が知られている、ブラジルと日本を繋ぐ重要な女性シンガーです。
この曲は4月に出たばかりの新譜でして、ネオアコ調の音色に、フォギーで柔らかなフェルナンダの唄声に、甘酸っぱい想いが溢れ出す名曲です。その名も“これが私の見つけた方法”。まさにノリさんですね。Facebookを、見つけてしまったんですよ……。今はツライ時間ですが、あの勝負強さは後半戦に必ず必要になります。僕は信じていますよ!」