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ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!
東京の裏路地から愛を込めて。 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byHidenobu Murase

posted2014/07/03 10:30

ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の裏路地から愛を込めて。<Number Web> photograph by Hidenobu Murase

クジラのマークの大洋レコード。9周年を迎えたばかりだが、南米音楽が気になる者にとっては避けては通れない名店のひとつだ。

交流戦で貯金なんて、2007年以来!

 そう、神楽坂の南米音楽専門レコード店「大洋レコード」の店主、伊藤亮介さんは重度の大洋ファンだった。

 なんでも、'05年にこのお店を開く際にポルトガル語で店名を考えたのだが、いい名前があってもすぐに忘れてしまう。それなら毎日試合を観ているベイスターズなら覚えるだろうということで、大洋の名を付けた。地球の裏側から商品を仕入れるビッグオーシャンでもあるし……といえばそれっぽくは聞こえるが、なんてことはない。その実、ただれた大洋ファンである。

「いや、しかし正直な話、こんな結果になるとは思いませんでしたよ」

――まさかのグループリーグ敗退ですからね。日本列島が失意に沈んでいます。

「いや、何を言ってるんですか? 交流戦5位ですよ。貯金が2つもできた! しかも山口が先発になった途端、生まれ変わっちゃってどうしたんでしょうね」

――ああ、大洋ですね。交流戦で貯金なんて'07年以来ですからね。横浜が浮き足立っています。

「でも細山田はホークスでも頑張っているんですかね。このサインも知人に貰ってきてもらったんですけど、僕は彼が好きでねぇ」

企画を成立させるために、ブラジル音楽を聞いて見る。

――あの……、一応企画を成立させるためにも、伊藤さんがおすすめするブラジル音楽を紹介してほしいのですが。たとえば、“細山田におススメのタンゴ”とかでもいいです。

「そうですか。いや、難しい注文だなぁ。細山田の出囃子は「兄弟船」だしなぁ……。あ、でもね。オープンした9年ほど前に球団へ『大洋レコードという店をはじめました。何かコラボレーションできないでしょうか?』って持ちかけたことがあるんです。その時は完全無視されたので、今リベンジとしてちょっとやってみますか」

 というわけで、南米音楽専門店・大洋レコードによる、大洋の選手に送る太陽の国・ブラジル音楽のご紹介です。直リンクができないので、手動でYouTubeなりを参考にしながら楽しんでくださいませ。

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