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「信じられないくらいコンパクト」
前半で勝負を決めたドイツの“満足”。

posted2014/06/17 12:20

 
「信じられないくらいコンパクト」前半で勝負を決めたドイツの“満足”。<Number Web> photograph by Getty Images

グループ最大の難敵ポルトガルを相手に、快勝で最高のスタートを切ったドイツ。南米の二強に注目が集まっているが、そういう時にこそゲルマン魂は発揮される。

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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 6月上旬、ドイツ国内では早くもW杯モードが盛り上がりを見せていた。例えば、ミュラーが広告塔をつとめる大手スーパーマーケットではグッズを大々的に売り出し、店内装飾もW杯仕様に早くも変更された。

 それだけでなく、ドイツ代表と直接は関係ない美容室、薬局やパン屋まで、至る所にドイツ国旗が飾られ始めた。ドラッグストアではW杯用にドイツ国旗と同じ赤、黄、黒の化粧品や、ボールの形をしたつけまつげなど、観戦グッズが売り出されていたし、鉄道の駅では“BRASIL 2014”の文字が派手に飾られ、天井にはベタな万国旗が飾られた。

 10時間も飛行機に乗らないとたどり着かないブラジルで開催されるとは思えないほど、ドイツ国内はW杯一色に満たされた。私自身はドイツからブラジルに到着した際、リオデジャネイロやサンパウロの空港に装飾が少なく拍子抜けしたほどだ。

 ただ、ドイツ人たちは心待ちにしていたとはいえ、今回の代表に過度な期待をかけているわけではない。キッカー誌が事前におこなったインターネットアンケートでは、今大会のドイツ代表はベスト8止まりという予想が全体の30パーセントを越えて1位になった。優勝の期待がかかった2年前のユーロで、思いがけず準決勝で転んだ苦い記憶もまだ新しいのだ。心にセーフティネットを張りつつ、楽しもうという感じだろうか。

シューマッハー、USオープンという「吉兆」?

 W杯開幕から4日がたち、グループGのドイツはようやく初戦を迎えた。強敵ポルトガルとの初戦は、全グループリーグを見渡しても屈指の好カードだ。

 ビルト紙はこの試合の開催日である16日には、吉兆があったと伝える。一つは約5カ月間昏睡状態にあったシューマッハーが回復していると声明をだしたこと。ドイツを代表する世界的F!ドライバーの行方は国中が気にかけていたことだった。また、ゴルフのUSオープンでカイマーがドイツ人で初めて優勝を遂げたことを例に挙げ、それにサッカードイツ代表が続くことが出来るか静かに待とう、とまとめていた。過度に期待していないとはいえ、負けるつもりは毛頭ないのだ。

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