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<超過酷レースに挑む人々> エクストリームな世界を楽しもう! ~荒野、砂漠、密林、北極、南極を駆ける~
text by
山田洋Hiroshi Yamada
photograph byThiago Diz
posted2014/01/05 08:00
アタカマ砂漠で行なわれたレースで、塩湖を駆け抜ける選手。
普通に走るだけでは満足できないランナーが増えている。
彼らは何を求め、走るのか。過酷な大会を生み出す主催者と、
マラソン中毒に冒されたランナーにその魅力を尋ねた。
好評発売中の雑誌Number Do『この秋、知っておきたいランのABC』、
ランニング初心者から経験者まで読めばきっと走りたくなる特集から、
世界各国の超・長距離レースに魅せられた人々の特集を公開します。
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この世の中には、サハラ砂漠を250km走るレースがある。気温50℃を越える世界一暑い“デスバレー”という谷を217kmも走ったり、デンマークからジブラルタル海峡までヨーロッパ縦断4000kmを舞台にしたレースもある。そして、北極や南極の地にさえもランニングレースは存在しているのだ。
人類は、いったい何がしたいのか――。
そんな疑問を抱かせるレースばかりを世界中から集め、紹介した本がある。
『The world's toughest endurance challenges』
去年11月にアメリカで出版され、208ページに渡って「世界のタフな耐久レース50選」を美しい写真とともに掲載している1冊だ。
なぜこんな辛いレースに出場するのか?
どうして北極で大会をつくろうと思うのか?
なぜ、なぜ、どうして……。
そのページをめくっていると、次々と疑問が湧いてきた。
その問いを、その世界にどっぷりとハマったランナーと、日本で数々の伝説的レースを立ち上げた主催者にぶつけてみた。