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首位・楽天相手に2試合連続サヨナラ。
打ち勝つ野球で、西武はまだ死なず! 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2013/08/20 12:35

首位・楽天相手に2試合連続サヨナラ。打ち勝つ野球で、西武はまだ死なず!<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

8月18日の楽天戦でサヨナラタイムリーを放った栗山巧(右から2人目)。プロ入り12年目で今年30歳になるが、握力は80kgを誇るという。

残り39試合、楽天とのゲーム差は7.5だが……。

 主将の栗山が、指揮官の想いをこのように代弁する。

「投手陣が打たれることもあるし、打線が打てないこともある。ミスだってあるかもしれないけど、みんなでカバーすることが大事なんです。(2試合連続でサヨナラ勝利を収めた楽天戦は)浮上できるきっかけになったと思います」

 8月20日の時点で残り39試合。首位・楽天とのゲーム差7.5。順位は4位と、苦しい状況であることに変わりはない。

 それでも、西武はまだ死んではいない。

 18日、お立ち台に上がった栗山は、「楽天は強いチーム。僕たちは挑戦者として胸を借りるつもりで1試合、1試合、しっかりとぶつかっていく戦い方は変わりません」と謙虚な姿勢を見せつつも、優勝を見据え力強く宣言した。

 言うまでもなく、20日から始まる2位・ロッテと3位・ソフトバンクと続く上位チームとの対戦へも、「勝ちます!」と意欲を燃やす。

「僕が打つことをファンは信じてくれた」

 チームの勝利を疑わず前を向く栗山の姿に、ファンは歓声を送り、涙した。

 ヴィクトリーロードへの道は険しい。現時点で楽天の背中すら見えていないかもしれない。

 それでも、もし、相手の尻尾を掴み、追い抜くことができたとすれば、ファンはきっと胸を昂ぶらせながらこう言うだろう。

 8月18日のサヨナラ勝ちが、優勝のターニングポイントだった、と。

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