青春GOLF ――石川遼に密着! BACK NUMBER
石川遼が憧れた“キング”薗田峻輔。
ふたりの因縁対決を振り返る。
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byKYODO
posted2010/09/14 10:30
プレーオフで死闘を演じた2人にもついに決着が。フジサンケイクラシック最終日、薗田峻輔と握手する石川遼。石川は今季2勝目(通算8勝目)で、ランキングトップにも立った
共に戦い成長していくふたりの関係はこの先も続く。
そしてその翌週には、韓日対抗戦の日本代表として初めてペアを組んで試合をする機会も訪れた。2人が仲良く行動したのはコース内だけではなく、コースを離れても1週間で3回もフットサルをしたという。
「薗田先輩が今日もやろうと毎日のように言うので、みんなは今日も? みたいになってました。僕も普段はマネージャーやトレーナーとのチームで一番年下なので、テニスをしようとかサッカーしようとか、みんなを振り回してるけど、それ以上に薗田先輩が元気でしたね」
石川が苦笑したように、まだ大学生なんだなと感じさせるような軽さ、子供っぽさが薗田には残っている。いつもしっかり者の石川と似たもの同士ではないものの、だからこそ気の合う部分があるのかもしれない。
高校の先輩と後輩、プロゴルファーの先輩と後輩、賞金王とルーキー、そして対等に競い合うライバル。2人の関係はめまぐるしく変化してきた。シーズンが終わる頃には2人の関係性はどう変わっているのか。「夢のような」優勝争いはひとまず終わりを告げたが、夢のような賞金王争いはこれから本番を迎える。