野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
ハマの救世主“ありあけのハーパー”。
CM起用でさらなるパワーアップを!!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/08/04 12:00
外国人選手でもタイトルを獲ればCM起用される!!
'80年代にトレードマークのヒゲを剃った「ジレット」や「バースのバスは日ポリ化工」などのCMに出演したバース。デッドボールを喰らって薬局へ駆け込み「阪急ベリーマッチ」とやった湿布薬「パスタイム」のCMに出演したブーマーは、共に三冠王。
ゲームソフト「スーパーリアルベースボール」のCMに登場したクロマティは首位打者1回。'07年、名古屋ローカルで放送された「アオキーズ・ピザ」のCMにフクシ君と共演したタイロン・ウッズも、前年までに本塁打王3回、打点王1回と申し分のない成績。
投手では'90年代に牛乳普及委員会のCMで「カルシウム、不足シテイマセンカ?」とやって周囲を唖然とさせたガルベス。イライラするムラっ気の多さと印象的な乱闘シーンで起用された節だが、成績の方も1年目で16勝と好成績。郵便局のCMに出ていたアニマルもそのキャラクター性ばかりが目立つが、一応1年目に19セーブを残している。
「オロナミンC」でパック販売されたデーブ・ジョンソン、たまたまエキストラで出演してしまった「ユンケル」のカラバイヨ。なぜか「阪神電車がイチバンや!」でオマリーと共演したボーグルソンの嫁は特例として、つまるところ、外国人選手のCM出演は駄洒落だけではダメ。特に打者ならばタイトルを取るほどの成績が伴わないと難しいのである。
とはいえ、ハーパーとありあけには期待せずにはいられない。近年、いい話なんてほとんど聞こえてこなかったベイスターズが、せっかくいい感じで盛り上がっているのだ。この勢いを殺さないためにもハーパーには是非タイトルを獲ってほしい。
ひと回り目の対戦を終え、他球団が何らかの研究をしてくるこれからの戦いでハーパーの真価が問われるのは間違いない。
ハーパーが「ありあけーのハーバー♪」と高らかに歌いあげた時、ベイスターズの未来も少しは明るくなっているだろう。