Sports Graphic NumberBACK NUMBER

<危機感と並走するFW> 前田遼一 「今の俺の実力のままでは、W杯のピッチに立てない」 

text by

寺野典子

寺野典子Noriko Terano

PROFILE

photograph byTatsuya Nakayama

posted2013/04/12 06:01

<危機感と並走するFW> 前田遼一 「今の俺の実力のままでは、W杯のピッチに立てない」<Number Web> photograph by Tatsuya Nakayama

フォルカオ、ファンペルシら点取り屋を意識して見る。

「ヨーロッパのサッカーをテレビで見るときは、ファルカオやファンペルシとか、点を取っている選手の動きを意識している。どういう風に考えて、動いているのかって。頭の中がどうなっているのかが、気になる。昔はボールだけを追って見ていたけど、FWになって、サッカーの見方が変わった」

 技術以上に思考回路、イメージを探る。その作業は現在、日本代表でベンチに座っていても行なわれている。

「代わりに出た選手が『どういうプレーをするんだろう』と見ている。『俺とは全然違うな』と感じても、それでチームの流れが良くなり、相手が嫌がっていれば、『なるほどな』と自分の引き出しが増やせる。試合に出られない悔しさと、試合を見られる楽しみ……楽しみっていうと言いすぎかもしれないけど、そういうチャンスだと思っているから」

「オリジナルな自分の良さを生かさなきゃ試合には出られない」

“視る”ことで得た情報を吸収する術や楽しさは、好敵手に恵まれた磐田で身につけたものだろう。彼の前には中山や高原直泰という鑑がいてくれた。しかし前田は断言する。

「俺は中山さんやタカさんを目標だと思ったことは一度もない。二人を見たときに、そこを目指したらダメだと思った。確かにすごい選手だから、たくさんのことを学ばせてもらったけれど、俺が彼らを目指したら、絶対に試合には出られないから。その人になろうとした時点で終わりだなって。高校時代は(中村)俊輔さんに憧れて、プレーも全部真似したけど、俊輔さんは違うチームの人だから。同じチームの人を目指すのは、絶対にダメなんだ。誰かになるんじゃなくて、オリジナルな自分の良さを生かさなきゃ試合には出られない。今も変わらず、そう考えている」

 では、前田遼一の武器、良さとは何か。

特筆すべき能力がないと話す前田が拠り所にするプレーとは何なのか?
そのキーワードは14シーズンのプロ生活で培った“周囲との連動性”にある。
日本代表で危機感を持ち続ける背番号18は、今でも試行錯誤を繰り返す。
その行動は前田にとっての夢を叶えるために不可欠なものだった――。
つづきは、雑誌「Number」826号、もしくはNumberモバイルでお読みください。
<緊急特集> こんな日本代表が見たい。
コメントする・見る

関連コラム

BACK 1 2 3

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

前田遼一
ブラジルW杯
ワールドカップ

サッカー日本代表の前後のコラム

ページトップ