福井威夫の名言
これまでは3位になって大喜びしているチームだったのが、やっと3位になって悔しがるチームになりました(笑)。
福井威夫(F1)
2013/03/16
ホンダはF1第3期活動を開始するに当たり、フルコンストラクターとしての参戦計画を撤回。車体の共同開発まで関与できるパートナーとしてBARを選び、2000年からF1に参戦した。が、翌年、ホンダはジョーダンにもエンジンを供給するなど、両者に溝があったことはたしかであろう。「一番大事なのは、価値観が同じになることなんですよ。1年目に1位は無理でも、3年目に1位を争うようにならなきゃしょうがないだろうとホンダは思っていました。(中略)価値観が一緒にならない限り、もう来年で終わりですとチーム側にも言いました」。当時ホンダ社長の福井が提示した継続の条件は「トップスリー」。「彼らはインポッシブルだと言うんだよね。だけどこっちとしてはインポッシブルもヘチマもあるかと。そうならなきゃやめるぞと」「それでようやく価値観を共有できた。そこからスタートしたのが今年(2004年)なんです」。2戦目でバトンが表彰台に上り、佐藤琢磨もアメリカGPで日本人ドライバーとしては14年ぶりに3位に入るなど大躍進。コンストラクターズランキング2位でシーズンを終えたのだった。
Number612号(2004/09/30)