自転車ツーキニストのTOKYOルート24BACK NUMBER
スズメとツーキニストは越冬準備を!
「防寒」ではなく「臨機応変」が肝要。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2011/11/22 06:00
あるツーキニストの冬の風景(於:オシャレな六本木)。ダンディな黒のジャケットがなかなか渋く決まってますね。大きめのLEDテールランプが、日の入りが早い冬の夜にも大いに役立っております
雪が降った翌日の日陰に潜む、恐ろしい罠。
雪そのものは大したことはない。問題はそれが夜を経て凍った後。これが滑るのだ。
特に注意すべきは日陰の話で、こと首都圏に限るなら、よほどでない限り、雪は翌日に残らないし、シャーベット状のモノなど水ハネで汚れる程度で、何ということはない。
問題は日陰に入った時の話で、シャーベット状だったはずの残り雪が、じつは日陰ではかちかちに凍っていたりする。油断して踏むと、つるんと滑り、タイヤがあらぬ方向に動く。これが危ない。
雪は、翌日の日陰に注意。
これは鉄則だ。
陽が落ちるのが早いぞ……でも、冬の夜を楽しみましょう!
というわけで、冬という季節、最後の「日陰の雪」を除けば、自転車にとってそんなに悪いもんじゃない。要は工夫次第だ。
きりっと引き締まった、空気が澄む季節。そんな認識を持つ自転車乗りだって多いはずだ。
ただひとつだけ、残念に思ってしまうのは、冬は陽が落ちるのが早いことじゃないだろうか。夏の間ならば、会社帰りの道草で、まだまだ大丈夫とぶらぶら自転車でめぐることができた時間が、あれま、冬の場合は、午後4時でもうすでに暗いからね(首都圏)。
ヘッドライト、フラッシャー、ほか、夜を走る道具もたくさんあるけれど、やはりどうしたって、自転車で走るのは、夜よりも昼の方が楽しいよ。
ま、冬の夜長は、別の意味で夜を楽しむことにしようか。
おでん? 鍋? 熱燗?