自転車ツーキニストのTOKYOルート24BACK NUMBER
スズメとツーキニストは越冬準備を!
「防寒」ではなく「臨機応変」が肝要。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2011/11/22 06:00
あるツーキニストの冬の風景(於:オシャレな六本木)。ダンディな黒のジャケットがなかなか渋く決まってますね。大きめのLEDテールランプが、日の入りが早い冬の夜にも大いに役立っております
手編み系もこもこセーターが意外にイケる。
もうひとつ意外に快適なのが、手編み系のもこもこセーターだ。
黙って突っ立っていると暖かいけど、風が吹くと、中に入り込んできて涼しい。これ、晩秋の自転車にはピッタリなのだな。
漕ぎ出しはちょっと寒いけど、そのうちからだが暖まって、セーターの中をめぐる風が適当に涼しくて気持ちがいい。私個人で言いますと、この「ちょっと肌寒」な感じが子供の頃から好きでして、私と同じ嗜好を持つ方々は、厳冬期を除くと、セーター、オススメであります。
また一方、昨今驚くほどの機能を発揮するのが、例の「ヒートテック」の手合い、いわゆる高機能肌着の類だ。この種の下着、一度でも着た人はご存じだと思うけど、もう驚くほど高機能でね。1枚着てるだけで数倍暖かい。いや、暑い。ペダルを踏んでると、割合すぐに汗ばんでしまう。
だから、最初から1枚少なめ、なおかつ、前を開けやすいモノを合わせなくては、ちょっとロングライドになると、むしろ暑くて不快だよ。ものが下着だから、滅多矢鱈にその辺で脱ぐわけにもいかんからね。
防寒グッズの中でもグローブだけは「安物買いの銭失い」で良い。
厳寒期の北国などについてはいざ知らず、昨今の首都圏で「耳あて」の要る日なんて滅多にない。私など、毎朝3時から4時、すなわち一日のうちで最も寒い時間に走って会社に行くんだけど、それでもまあ大丈夫。
一方、グローブは必需品だ。
もちろん指切りモノではなく、手全体を覆うグローブ。首都圏であっても指先は冷たいし、痛い。手はやはりかじかむよ。手はそのままブレーキの制動力に直結するから、やはり寒さから守らねばならん。
で、私はいつも思うんだけど、グローブはあんまり高いモノを買うべきではない代表的なグッズだと思うのだ。なぜなら絶対に無くすから。必ず片方をどこかに置いてきてしまう。情けない話だが、私は平均しても、ふた冬もったことがない。
だからして、買うところは必ずホームセンターか、甚だしきはコンビニだ。800円程度で十分。そりゃ自転車専用の方がカッコイイし動きもいいけど、それはレース用にとっておいてもいい。普段使うのは、コンビニもの。なくしてもダメージが少ない。
あとはなに?
あとは……、そうだなぁ、そうそう、こんなところで、ついでに、みたいに書くのは何なんだけど、雪が降った翌日が要注意なのだ。